2016/04/24 19:38

CHEKCCORI-岩波ブックセンター代表柴田さんの神保町案内

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岩波ブックセンターの代表の柴田さんのトークイベントがCHEKCCORI~韓国の本とちょっとしたカフェで、4月22日(金曜日)行われました。

柴田さんは、神保町交差点の近くの岩波ブックセンターの代表として、40年間神保町の街を見守り続けていきました。また、1991年から始まった神保町ブックフェスティバルの実行委員の中心メンバーとして、神保町を元気にする会の事務局長として、神保町に深く関わってきました。

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そんな柴田さんが、その自伝「口笛を吹きながら本を売る」の著者の石橋毅史さんとトークイベントを行います。
「口笛を吹きながら本を売る」は、石橋さんが柴田さんにティシャーニや吉野鮨、ひげ勘、洋食のランチョンなどの神保町のお馴染みのお店でインタビューする形式で書かれていました。読むと、柴田さんの味わいのあるお話が伝わってきます。
そこで、柴田さんは、「本は多様性のあるものだから、いろいろなタイプの書店がそれぞれの方法で本を売るのが理想です。」と言っていられます。

イベントを行ったCHEKCOORIさんは韓国の本に特化したブックカフェです。
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神保町には、中国の本に特化した書店は内山書店さんや東方書店さんが、有りますが、韓国の本に特化した書店はありませんでした。そんな神保町に韓国の本に出会える書店が誕生したのです。
靖国通り沿いの一誠堂さんの隣りの蕎麦屋さんの3階にCHEKCOORIさんはありました。
お店に入ってみると、韓国の絵本、未生等の韓国漫画、村上春樹や東野圭吾の韓国語の翻訳本もあります。

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CHEKCCORIさんはブックカフェなので本を読みながら飲み物や食べ物も注文できます。そのメニューにはホットコーヒー、韓国茶、韓国餅の他、ウーロン茶、七星サイダー、梨ジュースの他、ビール、マッコリなどのお酒もありました。

19時になり、イベントが開始します。イベントは、柴田さんの味わいのあるお話しで進みました。

「サブカルの街秋葉原、スポーツの街小川町、楽器店の街駿河台がありますが、私の立ち位置は神保町交差点から1000メートル以内の本の街なのですよ。本の街として中高年にサービスを提供する。そうすれば若い人もついてきますし、そうした方が広がりもでてくるものなのです。」
「神保町は40年変わらないなぁ。」「古書店の店主は派手な生活をするわけでもなく、毎日普通に本を並べ、本を売っているよ。」
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「新刊本の書店員は目立ってはいけないんだよ。本屋の主役は本だからね。書店員は、黒子に徹する。書店員は生き方をかけて棚に本を設置するんだ。棚の設置は書店員の人生の表現そのものなんだからね。そのために本を読んで勉強するんだよ。」

お話しの終わりに一緒に来ていたおさんぼ神保町のメンバーと柴田さん、石橋さんと写真を撮りました。

CHEKCCORIさんは、神保町を知るためのトークイベントの他、韓国文化や本にまつわるイベントを開催しています。また6月26日(日)には、韓国を代表する絵本作家クォン・ユングさんのトークイベント&原画展を東京堂ホールで開催されるそうです。
詳しくは、チェッコリホームページまで。http://www.chekccori.tokyo/news/160626

島田 敏樹