2016/04/28 19:38
神保町チャボー「大改訂版!!そして龍馬は殺された」
おさんぽ神保町の20号の、うまうま日誌の神保町チャボのホワイトカレーが美味しそうでした。昼は神保町チャボでホワイトカレーを食べることにしました。
神保町A7の出口を出て、すずらん通りの裏通りを進むと、山小屋風の喫茶店さぼうるがあります。
さぼうるを通過しギャラリー珈琲店古瀬戸の前の通りを超えて、(元)鶴谷洋服店の横道に入ると、煉瓦の壁の喫茶店ラドリオやタンゴの音楽が聞こえてくるミロンガ・ヌオーバがありました。まるで大正昭和初期に紛れ込んだようです。
ミロンガ・ヌオーバの隣の趣のある白い壁に木の扉、藍染めの大きな暖簾が掛かっている建物が神保町チャボです。
神保町チャボに着くと、扉の前に神保町の劇団「神田時来組」の公演「大改訂版!!そして龍馬は殺された」のポスターが置いてありました。
神保町チャボの店長の根岸さんは神田時来組の劇団員で「大改訂版!!そして龍馬は殺された」の公演に中岡慎太郎役で出演しています。
お店に入り、扉の近くに座り、
メニューを見ると、豚煮、海老、彩り野菜のホワイトカレー、キーマカレー、麻婆カレー、飲み物はホットコーヒー、ジンジャエール、ウーロン茶、北海道ガラナなどがありました。
ホワイトカレーには飲み物とサラダがついています。
ウエイトレスさんに豚煮のホワイトカレーとホットコーヒーを注文しました。
実は、昨日神保町チャボの店長の根岸さんが出演している「大改訂版!!そして龍馬は殺された」の公演を観に行きました。
公演は坂本龍馬役の神田時来組組長の泉さんと、中岡慎太郎役の根岸さんのボケとツッコミを中心に龍馬の千葉道場時代、黒船の目撃、薩長同盟、寺田屋事件、大政奉還と進んで行きます。
そんな中、坂本龍馬は、いろんな人から命を狙われるようになりました。新藤栄作さん扮する見廻組佐々木只三郎も龍馬暗殺に執念を燃やします。龍馬は最後近江屋で暗殺されることになるのですが、果たして誰が龍馬を暗殺したのでしょうか。
昨日は、休憩をはさんで180分の公演でした。
しばらくしてウエイトレスさんが、サラダと豚煮のホワイトカレーを持てきてくれました。
サラダはマカロニとレタスのサラダです。ホワイトカレーはサフランライスにクリームシチューのような白いカレーがかかっていました。
食べてみるとまろやかなカレーです。豚煮は一晩寝かせた自家製肉だそうです。肉厚で柔らかい肉でした。
公演には、坂本龍馬役に神田時来組組長の泉さん、中岡慎太郎役に根岸さんの他、お竜に熊切あさ美さん、お登勢に元宝塚のえまおうさん、西郷吉之助に元ロッテの愛甲さん、佐々木只三郎に新藤栄作さんが出演していました。
坂本龍馬もののコメディで大変面白く、平日の真ん中の水曜日の公演だったのにほぼ満席でした。
サラダとカレーを食べ終わった後、ウエイトレスさんがホットコーヒー持ってきてくれます。コーヒーを飲むとホワイトカレーに会う苦みのある味でした。
コーヒーを飲み終わり、会計を済ませてお店を出ました。
神田時来組「大改訂版!!そして龍馬は殺された」の公演の場所は俳優座劇場(東京港区六本木4-9-2) 公演日程は 2016年4月27日(水)~5月1日(日)です。
詳細はこちらで http://tokigumi.co.jp/daikaitei/をご覧ください。
島田 敏樹
2016/04/24 19:38
CHEKCCORI-岩波ブックセンター代表柴田さんの神保町案内
岩波ブックセンターの代表の柴田さんのトークイベントがCHEKCCORI~韓国の本とちょっとしたカフェで、4月22日(金曜日)行われました。
柴田さんは、神保町交差点の近くの岩波ブックセンターの代表として、40年間神保町の街を見守り続けていきました。また、1991年から始まった神保町ブックフェスティバルの実行委員の中心メンバーとして、神保町を元気にする会の事務局長として、神保町に深く関わってきました。
そんな柴田さんが、その自伝「口笛を吹きながら本を売る」の著者の石橋毅史さんとトークイベントを行います。
「口笛を吹きながら本を売る」は、石橋さんが柴田さんにティシャーニや吉野鮨、ひげ勘、洋食のランチョンなどの神保町のお馴染みのお店でインタビューする形式で書かれていました。読むと、柴田さんの味わいのあるお話が伝わってきます。
そこで、柴田さんは、「本は多様性のあるものだから、いろいろなタイプの書店がそれぞれの方法で本を売るのが理想です。」と言っていられます。
イベントを行ったCHEKCOORIさんは韓国の本に特化したブックカフェです。
神保町には、中国の本に特化した書店は内山書店さんや東方書店さんが、有りますが、韓国の本に特化した書店はありませんでした。そんな神保町に韓国の本に出会える書店が誕生したのです。
靖国通り沿いの一誠堂さんの隣りの蕎麦屋さんの3階にCHEKCOORIさんはありました。
お店に入ってみると、韓国の絵本、未生等の韓国漫画、村上春樹や東野圭吾の韓国語の翻訳本もあります。
CHEKCCORIさんはブックカフェなので本を読みながら飲み物や食べ物も注文できます。そのメニューにはホットコーヒー、韓国茶、韓国餅の他、ウーロン茶、七星サイダー、梨ジュースの他、ビール、マッコリなどのお酒もありました。
19時になり、イベントが開始します。イベントは、柴田さんの味わいのあるお話しで進みました。
「サブカルの街秋葉原、スポーツの街小川町、楽器店の街駿河台がありますが、私の立ち位置は神保町交差点から1000メートル以内の本の街なのですよ。本の街として中高年にサービスを提供する。そうすれば若い人もついてきますし、そうした方が広がりもでてくるものなのです。」
「神保町は40年変わらないなぁ。」「古書店の店主は派手な生活をするわけでもなく、毎日普通に本を並べ、本を売っているよ。」
「新刊本の書店員は目立ってはいけないんだよ。本屋の主役は本だからね。書店員は、黒子に徹する。書店員は生き方をかけて棚に本を設置するんだ。棚の設置は書店員の人生の表現そのものなんだからね。そのために本を読んで勉強するんだよ。」
お話しの終わりに一緒に来ていたおさんぼ神保町のメンバーと柴田さん、石橋さんと写真を撮りました。
CHEKCCORIさんは、神保町を知るためのトークイベントの他、韓国文化や本にまつわるイベントを開催しています。また6月26日(日)には、韓国を代表する絵本作家クォン・ユングさんのトークイベント&原画展を東京堂ホールで開催されるそうです。
詳しくは、チェッコリホームページまで。http://www.chekccori.tokyo/news/160626
島田 敏樹
2016/04/16 19:41
茶房きゃんどる
神保町に現存する最古の喫茶店「茶房きゃんどる」に行ってみることにしました。
神保町駅のA9の出口から出て、東京パークタワーを左手に進み、東京パークタワー1階の阿波屋酒店の隣の隣が「茶房きゃんどる」です。
「茶房きゃんどる」は、戦前の昭和8年(1933年)にすずらん通り近くで創業しました。
大正13年(1924年)に発表された江戸川乱歩の「D坂の殺人事件」で、明智小五郎が、喫茶店で冷やしコーヒーを啜っていたように、大正昭和初期の1920年代は、喫茶店のブームでした。その少し後の1930年代に創業したのです。
行ってみると、外側は、白い壁にビルの柱の奥に木の扉、扉の右側に木のブックスタンドがありメニューが載っていました。扉の横の白い壁に木の窓枠の窓があり、窓の前にある木製のプランターにアイビーが植えてあります。窓の下は煉瓦でした。窓枠の上にある木の看板には白い文字で「茶房きゃんどる」と書かれています。木の扉と窓の間に柱があり、柱には木製の吊り看板がかかっていました。
「茶房きゃんどる」は戦争で灰に帰しましたが、昭和22年(1947年)創業時の姿で、再建されます。
再建されたころに、すずらん通りの裏通りに喫茶店が次々創業しました。現在の「ミロンガヌオーバ」の前身の「ランボオ」が昭和22年(1947年)に創業され、「ラドリオ」が昭和24年(1949年)ごろ創業され、「さぼうる」が昭和30年(1955年)に創業されます。
その後、神保町に、ルノアール、マクドナルド、ロッテリア、ドトール、スターバック等フランチャイズのお店などが開店しました。
そんな中「茶房きゃんどる」は平成12年の神保町再開発で、取り壊されます。3年間休業し、平成15年東京パークタワー1階に移転し、再建されました。
扉を開けて中に入ると、店内は創業時に近く再現してあり当時の応接間の様です。
白い壁の下に木の床、木の椅子と机、椅子には製作年が掘られていました。窓側の近くの真ん中の席の後ろに暖炉があります。木のカウンターは、客席と別れていて、カウンターの奥に、厨房がありました。
窓際の席に座りメニューを見ると、ハウスブレンド、クラシックブレンド等の珈琲、ダージリン、アッサム等の紅茶、ココア、日本茶、ホームメイドケーキ、トーストがあります。
クラッシクブレンドを注文しました。
平成12年の再開発は神保町の風景は一変させます。
巨大なビルの建つ前の飲食店は別の場所で、営業したり、移動してビルの中に入ったり、無くなってしまったお店もありました。
暫くして、ウエーターの人が、クラッシブレンドを持ってきてくれました。創業時のままの香りのある優しい酸味のある味です。
「茶房きゃんどる」は、東京パークタワーに移転しても、昔の面影を残しています。
本稿は、平成27年4月に配信したものを再配信しました。
島田 敏樹
2016/04/10 19:44
和亭なにわ―壮行会
フリーペーパーの「おさんぽ神保町」に漫画を描かれていた坂本先生が、海外に行かれるので、和亭なにわさんで壮行会をやりました。
坂本先生は、おさんぽ神保町の20号で、神保町古書店主食べある記「ランチョン」や神保町の地場産業の出版社を漫画で紹介されてます。
19号では、「まんが神保町はチャイナタウンだった」の特集で、漢陽楼さん、揚子江菜館さん、内山書店さん、学士会館紅楼館さんを描かれ、学生の街神保町は中国人留学生が多かったことを紹介されました。
そんな坂本先生が、漫画を教えに日本の漫画がブームになっている海外に行かれるのです。
その壮行会が和亭なにわさんでやりました。
和亭なにわさんは、1976年(昭和51年)に錦華通りの豊島屋酒造さんの隣りに創業します。旬の食材を生かした料理と女将さんの気さくな人柄で、なにわさんは神保町の出版社や書店に勤務する人などに長く愛されてきました。
なにわさんは、白山通り近くに移転し、建設事情により2012年(平成24年)に一旦閉店します。その後、なにわさんを愛する人たちの熱望により、2013年(平成25年)に現在の場所で再開しました。
錦華通りを真直ぐ行き、御茶ノ水小学校を超えてCoffee Muusaさんの前で左に曲ったところに和亭なにわさんはあります。
和亭なにわさんに着き、中に入るとピアノが置いてあり、落ち着いた雰囲気の店内でした。
クラシックコンサートなどのイベントも行われるそうです。
以前来たときは、地下のテーブル席に案内されましたが、今回は、前回よりも人数が少なかったこともあり、1階の席に案内されました。地下の広いスペースは、会社や大学の歓送迎会などの大人数の宴会に使用できます。
席についてビールを注文すると、女将さんがビールと今が旬の竹の子とお刺身を持ってきてくれました。
壮行会のおさんぽ神保町のメンバーは、坂本先生と古書店の人とイタさんと出版社の人、編集長親子と私です。
編集長のお子さんは、まだ小さいので、女将さんがメニューにないお豆を特別の作って持て来てくれました。
お刺身と竹の子を平らげると、季節の天婦羅を持ってきてくれます。レモンをかけたゼンマイの天婦羅をおつまみに生ビールを飲みました。
和亭なにわさんは、関西の人なので、今回は注文しませんでしたが、ふぐ、すっぽん、ハモなどもあります。
また、すっぽん鍋やなにわ鍋などもおいしそうです。
最後は日本酒で締めました。
島田 敏樹
2016/04/02 19:47
千鳥ヶ淵のさくら
4月に入りましたが、まだコートが必要な日が続きます。
今年のさくらの開花は、例年よりも5日早い3月21日でしたが、4月2日になり、ようやく満開になりました。
今日明日が満開のさくらが、見られる最後の土日になりそうです。千鳥ヶ淵にさくらを見に行きました。
駿河台下から、靖国通りを千鳥ヶ淵に向かいます。駿河台下から専大通りに向かう靖国通り沿道は春の古本まつりで、古本のワゴンが並んでいました。ワゴンの両端には、さくらの造花が、結びつけられており、北の丸公園から
駿河台下までの靖国通りは、さくら並木のようです。
途中の神保町交差点に差し掛かると、チャイナドレスを着た共立女子大生が、二胡でオードリー・ヘップバーンが主演した映画「ティファニーで朝食を」の主題歌ムーン・リヴァーを弾いていました。
その隣で、甘酒を配っていたので、甘酒をもらいそれを飲んでから専大通り交差点へ向かって歩きました。
専大通り交差点を超え、俎橋を渡り、九段坂を上ると北の丸公園です。北の丸公園沿いの歩道は、すごい人の行列です。
その行列について歩いて北の丸公園沿いに行き、左側に曲ると千鳥ヶ淵緑道です。
行列は、千鳥ヶ淵緑道の終わりまで、続いていました。
千鳥ヶ淵緑道を歩いていると、桜並木が続きます。あいにく曇っていて、雨が降りそうな天気です。桜は満開で、入道雲のように空を覆い尽くしているのですが、曇った空の色と薄ピンクの桜の花との境界がつかないくらいでした。
暫く行くと、千鳥ヶ淵の池の幅が広くなりました。
桜が、千鳥ヶ淵緑道と北の丸公演の双方から、水を求めて、千鳥ヶ淵の池にせり出しています。千鳥ヶ淵の池の中には、ボートを漕いでいる人がいました。千鳥ヶ淵の崖には、菜の花が咲いています。
更に先に行くとボート乗り場の出口に着きました。
ボート乗り場の出口の迫り出している展望台は、さくらの絶好の撮影スポットのようです。すごく大勢の人が、スマホやカメラで写真を撮っていました。
ボート乗り場の入り口付近にトイレが、有り、その横で、さくら見守り隊のボランティアの人が、募金を呼びかけていました。
その付近にベンチもありました。
千鳥ヶ淵緑道では、宴会やレジャーシートを広げての場所取りは禁止されているので、お酒を飲んで盛り上がっているグループはいませんでしたが、ベンチに腰かけて弁当を広げている人はいました。
先に進むと、千鳥ヶ淵緑道は狭くなり、首都高速環状線が見えます。千鳥ヶ淵緑道は、終わりました。
イギリス大使館の方の交差点を渡り、半蔵門から、東京メトロで帰りました。
島田 敏樹