2018/10/07 14:52

おさんぽ神保町26号配布

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秋になっても、残暑の暑い日が続きますが、 春には青々していた神田すずらん通りの街路樹は、茶色く色づいてきて、少しずつ秋の装いをはじめています。 神保町ブックフェスティバルの季節が近づいてきました。 神保町ブックフェスティバルをご案内するおさんぽ神保町の秋号の印刷もあがってきます。 今日は、印刷があがってきたおさんぽ神保町を、地元の商店に配布に行く日でした。 おさんぽ神保町の事務所前に行ってみると、いつもより多いスタッフが集まっています。 今日の配布は早く終わりそうでした。 今回は最初は、神保町交差点から駿河台下までの靖国通り沿いの店舗に設置をお願いして回ります。

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配布するおさんぽ神保町26号が渡されました。 表紙を見ると、神保町女子のOLコハル子さんが、神田すずらん通りの古書店ボヘミアンズ・ギルドさんに入ろうとしているところでした。 今回の表紙のイラストも前回と同じ担当者です。 なかなか味があります。配布しているときに、私も始めている神田カレースタンプラリーの仲間に会い、 「今回の表紙は素敵だ」 と言われ、自分の事のようにうれしかったです。 中を開いてみると巻頭は「第28回神保町ブックフェスティバル」のご案内。 

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特集は「神保町アート散歩」で、鳥海書房さん、北沢書店さん、ブックハウスカフェさん、文房堂さん、ボヘミアンズ・ギルドさん。 「神保人に逢いたい」は源喜堂書店さん。 「食べある記」に珈琲舎蔵さん。 が掲載されていました。 けやき書店店主佐古田さんの「のんべい古書店主」のコーナーが帰ってきたのがうれしいです。 おさんぽ神保町の見開きの右側のページを見ると 「神保町には名探偵がいる。」 と書かれていました。 9月から週刊ヤングジャンプに連載されたイイヅカケイタさんの「AKECHI」のご案内です。

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 物語は、江戸川乱歩のミステリー小説に登場する探偵の明智小五郎が、現代の神保町の古本屋を営み、事件を解決していくお話しです。 明智小五郎が登場するミステリ―の作者江戸川乱歩も、団子坂に「三人書房」という小さな古書店を営んでいました。 明智小五郎が初めて登場する「D坂殺人事件」は、この時の経験を反映しています。 このとき(1924年{大正13年})の明智小五郎は、タバコ屋2階の4畳半に下宿し本に埋め尽くされた部屋で生活していました。木綿の着物に兵児帯を締め、長いモジャモジャの髪を引っ掻きまわすのがくせです。どちらかというと横溝正史のミステリ―に登場する金田一耕助に近いキャラクターでした。

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それが、1930年(昭和5年)「吸血鬼」事件になると お茶の水の開花アパートが事務所となり、 スーツを着こなしおしゃれで、行動的な紳士になっていきます。 これに対しイイヅカケイタさんの「AKECHI」の明智小五郎は、十一軒長屋の残った3軒のうちの1つの大久保書店さんのある所で古書店を営むという設定になっています。そして、服装は、大久保書店さんの地区が、神保町1丁目町会(神保町1丁目の南側)であるので、神保町1丁目町会の町会法被をいつも着ていました。

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おさんぽ神保町の配布に靖国通りを歩き現在残っている長屋の前を通ります。 2軒の長屋にはシャターが閉まっていて、現在、大久保書店さんのみが営業していました。

 

島田 敏樹