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世界を感動に包んだ映画『少女は自転車にのって』、岩波ホールで公開

2013年 9月 28日by  竹内みちまろ
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 映画館の設置が法律で禁じられている国・サウジアラビアの初の女性監督による長編デビュー映画『少女は自転車にのって』が、2013年12月14日から、東京・千代田区のミニシアター「岩波ホール」で公開される。

 同作は、サウジアラビアの首都リヤドで母親といっしょに暮らす10歳の少女ワジダの物語。自転車に乗る幼馴染みの少年と競走がしたくて、母親に自転車をねだるも、「女の子が自転車なんて!」と取り合ってくれない。そんな折、学校でコーラン暗唱コンテストが開催されることになった。優勝賞金獲得を目指して、ワジダはコーラン暗唱コンテストへ挑んだ。ヴェネチア国際映画祭を始め2012年・2013年の世界の映画界で絶賛を浴び続けている作品。

 サウジアラビアでは、男女別学で、女子の体育は禁止。現在女性に選挙権はなく、自動車の運転も禁じられている。そのためワジダの母親は、わざわざ運転手を雇っているが、たまにしか帰って来ない夫から、第二夫人を迎えることを言い渡される。

 『少女は自転車にのって』では、サウジアラビアで生きる人間たちの姿に触れることができる。ワジダの母親の鬱憤、女たちの苦悩に耳を貸そうとしない(というか、そもそも貸す気がない)男たち、そして、女たちに“女らしく”あることを“教育”する女たちなど。

 ただ、同作で描かれているのは、あくまでも物語だ。ワジダはしっかり者と思いきや、やはり、自転車にのることだけを夢見る10歳のピュアな少女。大人のこうかつさは持ち合わせていない。しかし、それゆえに見る者をハッとさせる言葉を口にする。「誰でも感情移入でき、理解できる物語を通して、知的な議論を巻き起こしたかった」と語るハイファ・アル=マンスール監督は、物語の中で、少女だけではなく、少年にも希望を託している。90分強の時間があっという間に過ぎてしまう映画で、ワジダの母親の選択が心を揺さぶる。(竹内みちまろ

邦題:少女は自転車にのって
監督:ハイファ・アル=マンスール
出演:ワード・モハメド、リーム・アブダラ
製作:サウジアラビア=ドイツ
時間:97分
岩波ホール:http://www.iwanami-hall.com/contents/top.html


 

 

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