「手づくりピンホールカメラとまち歩きツアー」2日目 |
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2012年 5月 20日by ハルミン | ||
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美学校で撮影の仕方(露光時間など)をレクチャーの後、神保町の町へ。
露光時間はカメラ(缶)のサイズとピンホールのサイズから開放時間を算出し、
天候によっても調整が必要との説明。
出発前に撮影ポイントが紹介されているオリジナルの地図を頂きました。
神保町初心者にはとても便利。
出発して、ほどなく見えてきたのがレトロな交番。撮影でよく使用する有名な交番らしーです。
そのレトロ交番の近くにゴシック様式の美しい教会がありました。
ここも知る人ぞ知る神田教会でした。外観が美しいので、皆で撮影することにしました。
この日は曇り空だったので、少し長めの露出時間で撮影しました。
まずはカメラをしっかり地に固定します。
カメラ自体が動いてしまったり、倒れてしまうと、せっかく撮影したものが台無しになるので。
固定し終えたら、針穴を塞いでいるシャッター(マグネット)を外し、撮影スタート。
アナログカメラのようにのぞき穴もなければ
デジカメのように撮ったものをすぐ確認もできないわけで
天気にも左右されるという手間のかかる子。
“現像するまでわからない”これぞ原始的カメラというわけです。
そして撮影している間、前に人が歩いたり、車が横切っても特に問題はありません。
カメラの中では時が止まったかのように静止したものだけを認識し
動いているものは映りこまないのです。
露出時間はストップウォッチか心の中で数を数えます。
じっくり被写体と向き合って、頭の中でカウントしてると瞑想みたいな気分になってきます。
時間がきたらすぐにフタをして、出来る限り動かさないように暗室のある美学校へ戻って、現像です。
暗室では美学校で写真を教えている西村先生指導の下、ネガの現像とポジを作りました。
まずはネガの現像。撮影してきた印画紙を現像液にいれ1分半、停止液に15秒、定着液に3分。その後洗浄と順番に印画紙を浸してゆきます。
缶から取り出したばかりの印画紙は相変わらず真っ白で
撮影できてるのかどうか一見わからない状態ですが、現像液にいれたら
じわーっと白黒反転が現れて、その瞬間がとても面白かったです。
そしてお次はネガポジ反転。
これはネガ印画紙を使って、新しい印画紙に焼き付けるという作業です。
黒い台に新しい印画紙を表を上にしてのせ、その上に先ほどのネガを下向きに重ねてガラス板を載せ上から光を当てます。
まずは、どのくらいの光を当てるかテストプリント。
光を遮る板を少しずつずらして段階的に光をあて、それを現像して適正露光を選びます。
この時の光の調節で、ネガが暗すぎても少しは調節できます。
さて仕上がりは・・・
なんとも不思議な神保町の町並が映し出されました。
ちなみに私は露出時間が長過ぎたのか、少し暗くなってしまいました。
曇り空とはいえ、思ったより空は明るかったようです。
次の撮影では露出時間を短くすることにしました。
午前中の作業が一段落したのでMuuMuuDinerでランチタイム。
みんなでシェアしてわいわい賑やかにいただきました。
午後、再び各々で撮影スポットへ。
撮影スポットの多い神保町。色々考えた末、まずは文房堂のレトロな外観を撮影することにしました。
文房堂の前の休憩場所にカメラを固定しようしましたが、距離が足りないため悪戦苦闘。最後は木の上へ(すみません)置いて撮影開始。
午後はお天気が回復したのと、カメラのサイズが小さいので、前回より短い露出時間にしました。
撮影終了、美学校へ。カメラひとつに対して一枚の印画紙なので、撮影する度に暗室作業の繰り返しです。
時間も残り僅かとなり、最後に選んだのは私の大好きな学士会館です。
学士会館もTV撮影によく使われる重厚でレトロで美しい内装を持つ建物です。
私は内部の撮影に挑みましたが、後で先生に聞いたところ、
内部はどんなに灯りが付いていても光が弱い為、場所によっては1~2時間おかないと映らないそうで、
今度は見事に真っ白になってしまいました。。。残念
またの機会にリベンジしたいなー。