マルタン・フェノさんイラスト展、『神田カルチェラタン神保町』 |
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2009年 11月 15日by ふかうみ | ||
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みなさん、はじめまして。
新規ライターのふかうみと申します。
11月14日から「本と街の案内所」で開催されている、
フランス人イラストレーター、マルタン・フェノさんのイラスト展に行ってきました。
(案内所詳細はこちら http://go-jimbou.info/annaijo/)
描かれているのは古書店、喫茶店、教会といった神保町の様々な名所。
感心したのは、彼の作品は見る人を限定しない、というところです。
たいてい、ある街や都市を扱った絵を見ても、
その土地を知らないとおもしろくない場合があります。
でも、彼の作品はそうでないのです。
例えば、こちらの絵。
ある食堂を描いているのですが、
単なる写実的な描写ではなく、真ん中にいる金髪の店員さんにスポットライトが当たっています。
神保町をよく知っている人が一目見れば、この店員さんの後ろ姿だけでどこの食堂だかわかるそうです。
そして、私のような神保町初心者が見ても、
「この人はどんな人なんだろう、ここに行ってみたい」と思わせる魅力があります。
そういう、単にモノとしてお店を捉えるのではなく、
そこにいる人や流れる空気まで描いてしまう彼の表現力には脱帽しました。
こちら、マルタンさんです。
上の看板文字はなんとご自分でお書きになったそうです!
すてきな笑顔です。
お話しましたが、とても気さくなで、絵のようにあたたかく優しい方でした。
フランス語で?en français?
いえいえ、もちろん日本語です。
7年ほど前から東京にお住まいだそうで、とても日本語がお上手でした。
ちょうどこの日はオープニングパーティーがあり、
案内所から溢れるほど大勢のマルタンさんの友人、知り合いの方がお祝いに来られていました。
フランス人の方も多かったです。
すてきな絵、大勢の愉快な人、それに美味しいワインとおつまみ。
これほどの至福はありませんでした。
パーティの盛況ぶりが、マルタンさんの人柄を物語っているような気がしました。
イラスト展『神田カルチェラタン神保町』は、
案内所で12月11日まで開催されていますので、
神保町にお越しの方は是非マルタンさんの切り取った神保町をのぞいてみてださい。
↓マルタンさんのHPです。他の作品が見れます。