ご冥福をお祈り申し上げます。そして、柏水堂を愛するみなさまへ。 |
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2009年 7月 14日by 石川 | ||
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7月3日。いつもと変わらぬ神保町に、悲痛な一報が走りました。
老舗洋菓子店「柏水堂」の火事。それにより会長の吉田奎子さんが亡くなられました。
取材や、町おこしイベントなどでとてもお世話になっていたお店。
現ご主人は「お茶、飲んでいくかい?」といつも優しく、快く、対応して下さいました。
その日は編集部にも、問い合わせが殺到。
各新聞社の問い合わせのままにコメントしたあとで記事を読み、弊誌などが出過ぎたことを伝えたのではと、地元で親交の深かったみなさまに申し訳ない気持ちににもなりました。
そしてその反応の凄さに、柏水堂の洋菓子はこの街の財産のひとつだと、改めて感じました。
報道のあとで、多くの方が店の再開を心配されています。
グリューネアレー通りを歩くと、店のシャッターには「都合によりお休みします」と貼り紙がぽつん。さみしげでした。
しかし昨日、通りを歩いていたら甘い香り…。無事営業を再開していました。
三島由紀夫や太宰治など数々の文豪、文化人、そして地元に愛されてきたお菓子は、変わらず生き続けています。
あの小さな喫茶室のステンドグラスも、幻想的なシャンデリアも、店員さんの可愛い制服も、マロングラッセも、プードルケーキも。
ですので、みなさん。どうぞまた足を運んで下さい。
主をなくしても、老舗洋菓子店「柏水堂」は、けなげに営業を再開していることをファンに伝えたく思い、ブログにさせていただきました。
改めて、吉田様のご冥福をお祈り申し上げます。