サマーコンサートIN学士会館 |
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2010年 8月 26日by スギ タクミ | ||
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8月25日(水)に、【文部省唱歌からショパンまで】と銘打たれた、歌とピアノのサマーコンサートが、学士会館で行われました!
昼と夜、2回のコンサートでした。わたしは夜の部に行きました。
コンサートは二部構成。まず第一部は、
【大正から昭和前期の日本のうた~童謡・叙情歌・流行歌】
東京芸術大学教授の佐野靖先生の軽快なトークとともに、来場者が一緒に昔懐かしの歌を歌いながら、進みます。
みなさん、懐かしそうに、そして楽しそうに歌って盛り上がります。
私には半分ほどしか分かりませんでしたが・・・。
佐野先生の解説はとても分かりやすくて、あまり意識してみてこなかった、童謡の詞やメロディーの美しさを改めて実感しました。
*第一部で紹介された歌*
「琵琶湖周航の歌」「背くらべ」「しゃぼん玉」「砂山」「七つの子」「船頭小唄」「影を慕いて」「仲良し小道」「スキー」「里の秋」
そして、第二部は、【コンサート 各歌を味わうⅡ】
テノール歌手・布施雅也さんと、ピアニスト・前田拓郎さんによる、歌とピアノの演奏です。
布施さんの伸びやかで、だけど迫力ある声に感激。思わず見入ってしまいます。
特に、<武満徹うたの世界>から
「死んだ男の残したものは」(詩・谷川俊太郎)には鳥肌が立ちました。
ベトナム戦争のさなかの1965年<ベトナムの平和を願う市民の集会>のために作られたというその歌のメッセージを、布施さんはちゃんと伝えてくれました。
佐野先生もおっしゃってましたが、こういうメッセージ性の強い歌は後世に伝えるべき歌だなと思いました。
前田さんは、2008年首相官邸にて開催されたの古錦濤・中国国家主席を迎えての晩さん会の席で演奏されたという、日本一!といっても過言じゃないピアニスト。
ショパンから、「幻想即興曲」「スケルツォ第二番」「革命」を披露されました。
「幻想即興曲」はピアノに触れてるのか触れてないのか、というくらいに指先が躍っていて、
あまりに綺麗な音色に、ピアノがピアノじゃないように感じました。
普段、あまりピアノや歌のコンサートにいくことがないので、とても貴重なひとときでした。
学士会館のレトロな雰囲気も、とてもその音楽コンサートに似合っていて、空間ごと楽しむことができました。