神保町イベントブログ

温かい講演会-柳生真吾さんの講演会in植物図鑑

2008年 10月 1日by  やじ
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「8年間の「趣味の園芸」(NHK教育)で役得だったのは、嫌いな花が無くなったことです。」
開口一番、柳生真吾さんの言葉。
「植物図鑑」主催で行われた柳生真吾さんの講演会(9月28日17:30~)に行って来ました。

 例えば、蘭の花。人工的で、根の根らしくないのも嫌だったし、花が長持ちしすぎるのも花らしくなくて好きではなかった柳生さん。しかし、毎回、その花のスペシャリストをゲストに迎えて、花の魅力を話される。蘭の時も、その先生に「自生の蘭を見たことがあるかね」の問いから始まって、コスタリカでの自生の蘭の様子、根の仕組み、1ヶ月、2ヶ月かかっても受粉できないような、過酷な環境の中でも生きていけるよう開花が長持ちする花だと、魅力をたっぷり聞くうちに、蘭の花が好きになっている。
嫌いな花っていうのは、知らない花なんですよね。
 柳生さんは「花バカ学園」を開きたいのだそうだ。「花バカ」とは聞こえは悪いが、花のスペシャリストのこと。そういう人たちを集めて、花の魅力を聞くと、嫌いな花はなくなる。そういう魅力を伝えられる学校があるといいなぁと。
 柳生さんは、花バカの方ような100点に花を咲かせることはできないですが、「凄ぇなぁ」をたくさん皆さんにお伝えすることは出来ますと。
 そして、園芸の極意として「毎日花の前に立つこと」。一週間に丸一日、園芸をするよりも、毎日10分でいいから花の前に立つことで、花の様子が分かる。そして僕たちは「花バカ」ではないから、70点の花を咲かせるように工夫する。それには、その花の時期ではない時にも、青々としている物を寄せ植えで育てる。例えば、リンドウ。冬の花の終わった時期に毎日水をやれっていったって、それは難しい。しかし、その隣にパセリを植えれば、毎日水をあげることを忘れない。そうして手入れしていれば、自然とリンドウにも栄養が渡っている。
 まず「わくわくすること」。そうして続けることが大切です。
 その後で、「水のやり方」や「植え方」「育て方」を学べばいいと。
 お祖父さん、お祖母さんの温かい教えを受けて育った柳生さんは、子どもの頃、色々なことを体験されたと。
 ザリガニを何十匹も捕ってきて、お風呂場で飼ったと。それをお祖父さんはとがめもせず「よく捕ってきたなぁ」と(おそらくお風呂は近くの銭湯に通っていたはず)。そして自分も湯船に浸かると気持ちがいいから、ザリガニもお湯につからせてあげたら、とお祖母さんに頼んでお風呂を湧かせてもらった…
 大人の寂しさは、例えば、蝉は一週間しか命がないことを知っていること。
 「命が死んじゃうから止めなさい」とは子どもには禁句で、皆さんだって、たくさん命の犠牲を目にして、命が大切だと知ったんじゃないですか?
命は大切です。それは誰もが知っています。では、なぜ命が大切なのかとわかるのですか?植物とペットを飼うことは「死んじゃうから止めなさい」ではなく、命の尊さを知るために認められているです。
 それは、命の無駄があってこそ、命の尊さを知るんです。
 ペットでも植物でも、亡くしたときに涙が出るくらい命と向き合うつき合いをして下さい。命を失う経験をした人しか、命の本当の大切さはわからないですから。

 70名を越える参加者が、温かい空気に包まれた公演でした。
 また、主催してくださった植物図鑑の長井店長さんをはじめ、花好きな方が集まっていたからこそ、生まれた柔らかい雰囲気だったのではないでしょうか。

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