【読書日記002】「資格試験の合格技術」 多田健次 マガジンハウス |
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2009年 5月 5日by sugiyuzu | ||
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こんにちは、sugiyuzuです。
本日はセミナーで何度かご一緒させて頂いている知人の本のご紹介です。
最近、時勢もあってか資格試験が注目されているように思います。
体系的な勉強ができることはもちろん、有資格じゃないとできない仕事や、
資格によって箔がつくなど効果はたくさんあります。
でも、役に立つ資格ほど勉強期間も長くなり、ビジネスマンには壁が高い・・・
この本は、資格取得のために自分をピークに持っていく技術を書いた本です。
3,000人の指導実績を誇る多田さんが語る「合格技術」とは?
私は読んでいて、大きく3つあると思います。
①事前準備・計画
資格によって、当然ですが試験の内容や方法はさまざま。
だからこそ、その準備が大切です。
意外と軽視しがちだけに、しっかりと押さえたいところ。
注目するのは「2対1対1の法則」です。
これは、試験までの期間を、
「基礎期」「応用期」「直前期」に分類し、
それぞれの時間配分を2対1対1にするというもの。
どこかで聞いた話に似ている・・・
そうだ!「PDCAサイクル」みたいじゃないですか?
この事前準備段階がPlan(計画)。
「基礎期」は、それに基づき基本を学ぶ=Do(実施)。
「応用期」は、問題を解くことで理解を深める=Check(点検)。
「直前期」は、計画を見直し取りこぼしを防ぐ=Action(改善)。
資格試験の勉強法とビジネスは、通じるところがありそうです。
②時間管理
やはり仕事を持つ身にとって、一番の難問は時間との戦い。
仕事時間と生活時間を除くと、勉強に費やせる時間というのは
自ずと決まってきます。
それをどう配分し、計画を立てて実行するか。
中長期の時間管理によって、大まかに計画を考える。
この段階では、あまり細かく考えても意味がないと思います。
勉強を進めていくに当たって、毎日の時間管理も重要。
多田さんは「やるべきことを書き出して、終わったら消す」と書いてます。
私は、仕事でこの方法を使っています。
あまり細かい管理が得意でない私は、やることを付箋に書き出して、
終わったら線を引く。
追加があったら書き足す。
1日の終わりに捨てて、翌日分を書く。
朝に見直す。
ということが、自分のなかではしっくりくる方法なんです。
時間管理も、資格試験とビジネスは同じなのかもしれません。
③自己管理
実はこれが、最も重要かもしれません。
仕事も勉強もカラダが資本。
睡眠、食事、精神状態をいかにコントロールできるか。
この積み重ねの差が、見えない結果への影響を生み出すと思います。
衝撃的な言葉。
「1週間分の遅れを取り戻すには124日もかかる!」
もし1週間全く勉強しないと、その分を上乗せして勉強しなければ
遅れてしまったままです。
だからと言って、毎日1時間2時間と上乗せできるわけではありません。
たとえ可能でも、効率は落ちてしまいます。
同じ効率を維持した状態で勉強を続けるには、15分程度の上乗せが限界。
それだと、かなり長い期間で回収しなければなりません。
だからこそ、自分自身の心身のことは、なるべく影響を与えたくないですね。
さて、私が特に良いと思ったのは、
「プロ講義法」
という勉強法。
その名の通り、講師になったつもりで勉強するということです。
「教えることは、教わること」とは聞きますが・・・
資格試験でも応用できるなんて、考えていませんでした。
確かに、人に教えるとなると自分が理解できていない点が分かります。
概略を説明して、難しいことも簡単に説明できるようにする。
「要は○○なんだ」と自分に落とし込むことで、知識が定着できる。
覚えなければいけないことも多いですから、いかに記憶に定着させるかは
とても大切なこと。
自分なりの記憶法としても、教える技術は効果を発揮しそう。
知り合いが出版したからではなく、本当に参考になる1冊だと思います。
資格取得を目指す人はもちろん、普段の仕事にも応用できる技術が満載。
ぜひ読んでみてくださいね!
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