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映画「ワレサ 連帯の男」4月公開…ポーランドの巨匠はワレサに何を託したのか|岩波ホール

2014年 3月 12日by  竹内みちまろ
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 ポーランドの巨匠アンジェイ・ワイダ監督が、ノーベル平和賞受賞者で元ポーランド共和国大統領のレフ・ワレサ(1943年-)と、1970年代から80年代のソ連支配下でのポーランドの民主化運動を描いた「ワレサ 連帯の男」が、2014年4月5日から5月30日まで、東京・千代田区のミニシアター「岩波ホール」で公開される。

タイトル:ワレサ 連帯の男
監督:アンジェイ・ワイダ
出演:ロベルト・ビェンツキェビチ、アグニェシュカ・グロホウスカ、マリア・ロザリア・オマジオ、ジョバンニ・パンピグリオネ 、ミロスワフ・バカ
製作:ポーランド/2013
時間:127分
岩波ホールHP:http://www.iwanami-hall.com/contents/top.html

 「ワレサ 連帯の男」のストーリーは、ワレサがポーランド北部の港町・グダンスクのレーニン造船所で電気工として働いていた時代から始まる。1970年、ワレサは、食料不足による暴動を軍と警察が鎮圧した事件に巻き込まれた。ワレサは、妻と子どもたちを養いつつ、しだいに、労働運動にかかわるようになる。

 1980年、レーニン造船所でストライキが発生した。ワレサは民衆の前に立ち、演説を行う。「ワレサ 連帯の男」は、グダンスク協定(政府と労働者の合意)や独立管理労働組合「連帯」の発足、ソ連の軍事介入を恐れたポーランド政府による戒厳令の布告、ワレサの1年間の軟禁、ソ連のブレジネフ書記長の死去、1983年のノーベル平和賞受賞、「連帯」の1989年の部分的自由選挙での大勝利、1989年11月のベルリンの壁崩壊、ワレサのワシントンの米国議会での演説などを描く。

 劇中では、暴動やストライキなどの場面に当時の記録映像が使われ、映画は、記録映像に重ね合せるようにつむがれている。

 「ワレサ 連帯の男」は、ワレサをヒーローとしてではなく、一人の人間として描いている点が印象的だ。西側ジャーナリストによるワレサへのインタビューの場面もあり、インタビュアーへ回答するワレサの姿と、我々が認識する歴史上の人物としてのワレサの姿とは、直接、結びつかないかもしれない。劇中のワレサは、インタビュアーへ、群衆の怒りがたまったところでそれを利用すればよい/怒りを秘めた者でなければ群衆の神聖な怒りを制御できない/自分にはそれができる、と告げる場面もあった。

 ワレサが、何を信じ、何を求め、何のために戦ったのか。そして、ワイダ監督は劇中のワレサに何を託したのか。「ワレサ 連帯の男」はそんなことを考えながら、ロベルト・ビェンツキェビチ演じるワレサの一挙手一投足に注目しながら観るという方法もお勧め。(竹内みちまろ

【あらすじ】

 1980年代初頭、グダンスクのレーニン造船所で電気工として働くレフ・ワレサの家に、イタリアから著名な女性ジャーナリスト、オリアナ・ファラチが取材に訪れたところから映画は始まる。ワレサの話は、1970年12月に起こった食料暴動の悲劇から語り始められる。物価高騰の中で労働者の抗議行動を政府が武力鎮圧した事件だ。この時、ワレサは両者に冷静になることを叫び、検挙された際、公安局に協力するという誓約書への署名を強いられた。…

→ ミニシアター通信


 

 


 

 


 

 

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