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映画「舟を編む」、あらすじと神保町

2013年 4月 17日by  竹内みちまろ
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映画「舟を編む」、あらすじと神保町


 神保町が舞台という映画「舟を編む」(石井裕也監督/出演:松田龍平・宮崎あおい・オダギリジョーほか)を見て来ました。松田龍平さん演じる主人公・馬締(まじめ)の挙動が怪しくて、芸場内で、何度も笑いが起きていました。今回は、あらすじと、劇中に神保町らしき場所が登場する場面をご紹介してみたいと思います。


舟を編むのあらすじ


 時代は1995年。出版社・玄武書房で営業をしていた馬締光也(まじめ・みつや)は、辞書編集部にスカウトされ、24万語の見出し語を収録する、中型国語辞典「大渡海(だいとかい)」の編纂作業をすることになりました。馬締は営業ではまったく役に立ちませんでしたが、下宿している早雲荘の1階を書庫にしてしまうほどの本好きでした。

 早雲荘は坂の途中にある木造のオンボロアパートでしたが、大家のタケおばあさんが2階を使っており、住人は馬締1人のようです。その早雲荘に、板前修業中のタケおばあさんの孫娘の香具矢(かぐや)がやってきました。馬締は、恋に落ちてしまいます。

 辞書編集部では、「大渡海」には、「まじ」「ダサイ」「うざい」「チョベリグ」「BL」などの若者言葉も収録し、「すごい」という意味で使われる「やばい」の“誤用”(「やばい! これ、まじ、美味しい!」など)なども織り交ぜ、「生きた辞書」にしたいと意気込んでいました。馬締は、監修者の松本先生の、言葉の意味を知りたいということは誰かの考えや性格を知りたいということで人とつながりたいということ、という言葉に感銘を受けます。

 一方、香具矢への恋に落ちてしまった馬締は、先輩の西岡や、辞書編集部の佐々木さんの助言もあり、ラブレターを書きました。しかし、達筆すぎて読めなかった香具矢は、板前修行先の大将に読んでもらいます。香具矢は、どうして読めない手紙を書くの!/どうせ私は学がないわよ! などと怒りをぶちまけます。「手紙じゃなくて、言葉で聞きたい」と、馬締をにらみつけます。

「舟を編む」のあらすじ(詳細を読む)


舟を編むと神保町


 まず、辞書作りの舞台となる玄武書房ですが、近代的な本館ビルの横に、辞書編集部が入っているボロい別館ビルが建っているという設定。映画の冒頭近くに、営業部(本館)から辞書編集部(別館)に異動になった馬締が荷物を持って引っ越しする場面がありました。そのときに別館ビルの扉の横に張り付けてある住所表示がやや遠目から、ぼんやり映りました。「神田神保町」と記されていたようにも見えました。

 また、辞書編集部が居酒屋で歓送迎会を行う場面もありました。店内風景(メニューの張り紙が壁中にあり、年期の入った業務用冷蔵庫など昭和のレトロな雰囲気が漂う)が映る前に、夜のとばりが下りた街の風景が映りましたが、「酔の助」の赤ちょうちんや、「ゲームコーナー ミッキー」の文字なども見えました。行きつけの居酒屋は神保町にあるレトロな居酒屋という設定かもしれません。

 ほか、作中風景の中で半分だけ見える看板に「千代田区役所」と書いてあったような気がしたり、古本が積み上げられた様子がアップで映ったりと、所々に、場所を特定できそうな場面がありました。川に歩道の鉄橋があり、川の上を高速道路が走っていたりもします。

 原作小説では、これでもかというくらいに神保町が出てきましたが、映画も神保町という設定なのかもしれません。「森崎書店の日々」のように、これでもかというくらいに神保町、というわけではありませんが(「舟を編む」という映画自体が神保町という街をテーマにしている作品ではないので当然といえば当然ですが)、神保町ファンも十分に楽しめる映画でした。劇場へ足を運んでみては、いかがでしょうか。(竹内みちまろ


 

 

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