神保町ガイドツアー活動記

図書館コンシェルジュと巡る 神保町ツアー「森崎書店の日々」編①

2010年 11月 21日by  ばんちょ
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10月30日(土)に開催予定だった、千代田図書館 読書振興センター主催の「図書館コンシェルジュと巡る 神保町ツアー『森崎書店の日々』」が台風により延期に……。
11月13日(土)、無事行われたツアーに密着し、2回に分けてその模様をレポートします!

 「第3回ちよだ文学賞」受賞作で、10月から映画公開していた八木沢里志さん著「森崎書店の日々」。人生の再生を、神保町の小書店という独特の世界観の中で描き出す珠玉の作品です。

今回のツアーの目玉は、身近で拝聴できる著者の八木沢さんのインタビュー、そして何と言っても八木沢さんご本人も同行しての映画のロケ地巡り。ご本人に直接触れ合える機会ということで、参加者の方々も本当に喜んでいました。

13:30~ 八木沢さんインタビュー(千代田図書館にて)

――モノ書きになろう!という決意したいきさつを教えてください。

小学生のころ、文章を書くのは得意でしたが嫌いで、中学生・高校生のころも本は好きでしたが小説を書くのは敷居が高い! と感じていました。大学時代、映像科から脚本科に転向し卒業制作でシナリオを制作。その後、小説を書き溜めている中で「ちよだ文学賞」のことを知り、追い込まれるとやる性格なので応募のために書けるかも? と感じたのが小説家になるきっかけでしたね。

   ――「ちよだ文学賞」に応募した理由は何だったのでしょうか?

神保町には前からよく行っていて、書店で告知を見たり作品集を読んで応募してみようと思いました。「ちよだ文学賞」の応募要項である原稿用紙120枚以内というのは、書き手の実力がわかるのにちょうどよい長さ。小説を本格的に書いたことはなかったのですが、腕試しで応募することにしました。

――「森崎書店の日々」の構想はどこから生まれたのでしょうか?

元々、「限定された舞台を描きたい」という思いがあり、神保町といえば本の街ということで、「主人公が小書店に住む」話を思いつきました。実際に神保町を歩いて自分の思うイメージに合った書店を見つけ、架空の書店のイメージを作り上げていきました。

――「森崎書店の日々」の小説と映画でギャップはありましたか?

元々、映画は別物と思っているのでギャップというギャップは感じませんでした。世界観も似ていましたし。小説の中の森崎書店のドアはガラガラと音が鳴る引き戸のイメージだったのですが、映画の中のドアは取っ手付きのドアだったので、また違う味が出ていて面白かったですね。貴子を演じた菊池亜希子さんも、自然体の演技が新鮮で世界観にマッチしていました。

監督の日向朝子さんは脚本も書くかたなので、日向さんが好きなように演出してほしいという思いがありました。ちなみに、日向さんとは大学の同級生なんですよ。大学時代には接点がなかったんですけど、まさしく偶然ですよね。

――映画をご覧になった感想は?

自分が書いた作品ゆえ、前半は楽しく観れたのですが中盤からは恥ずかしさが込み上げてきてしまいましたね(笑)森崎書店の客第一号として、こっそり自分も出演していますし……。

一通りインタビューが行われた後、ツアー参加者の方々からの質問タイムが設けられました!

(男性のお客様)――「ちよだ文学賞」受賞にかかわらず、その後も小説を執筆する気持ちはあったのでしょうか?

〆切に合わせ、ストレートな作品を書いて練習かつ腕試しをしよう思いで「森崎書店の日々」を執筆したので、落選してもきっと書いていましたね。元々はシュールな作品が好きなので、そういった作品を応募前から書き溜めていましたし。

(女性のお客様)――八木沢さんの無駄のない文体が大好きで、特に「森崎書店の日々」の冒頭の2ページは何度も読み返したのですが、そういった文章を書くコツはありますか?

シンプルで読者にわかりやすい文体、そして物語の中に読者がムリなく入っていける文体というものを心がけました。今の小説は場面から入っていく場合が多いと思うのですが、昔の小説の傾向にならって、特に冒頭は何度も書き直しましたね。

淡々とした語り口で作品について語ってくださった八木沢さん。

「森崎書店の日々」(小学館、定価:500円+税込、ISBN:9784094085457、著/八木沢里志)

「森崎書店の日々」の1年半後を描いた「桃子さんの帰還」という続編小説もあり、そこに登場する和田さんが八木沢さんお気に入りのキャラクターとのこと。小学館文庫『森崎書店の日々』に続編も収録されていますので、ぜひチェックしてみてください。

次回は映画ロケ地巡りについてレポートします! お楽しみに!

≪八木沢里志さん プロフィール≫(小学館文庫『森崎書店の日々』より)1977年、千葉県生まれ。日本大学芸術学部卒業。2009年「森崎書店の日々」で「第3回ちよだ文学賞」(主催・千代田区)の大賞を受賞する。同作品は映画化され、10年10月に公開。本書収録の「桃子さんの帰還」が受賞後第一作となる。

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コメント

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    By 川島 Date 14/07/7 14:43

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