編集室だより

山の上ホテル

2018年 7月 8日by  島田 敏樹
コメント:0 トラックバック:0

おさんぽ神保町の編集長の主催する神保町レトロ建物さんぽの最後は山の上ホテルに行きました。山の上ホテルから、ツアーも参加してくれた山の上ホテルの広報担当の方が案内してくれました。

山の上ホテルは昭和12年(1937年)にアメリカ人のウイリアム・メレル・ヴォーリズの設計によるアール・デコ様式によるクラシカルな西洋建設。
ウイリアム・メレル・ヴォーリズは多才な人で、英語教師として来日し、のちに近江兄弟社を設立し、メンソレータムを広く日本に普及させた実業家でもあります。
建設も、江戸川乱歩の推理小説に出てくる探偵の明智小五郎の事務所があったという御茶ノ水文化アパートメントなども設計していました。

山の上ホテルは、出版社が多い神保町に近くにあるという土地柄、出版社の人たちが締め切り間近の作家の先生を缶詰にしたホテルです。
小高い丘の小さなホテルですが、缶詰にされた作家の先生方は、大型ホテルにない手作りのぬくもりを感じられて、自分の家の別宅だ等と書いていました。

錦華坂からホテルに行くと錦華公園の木々におおわれていました。
都会の中でありながら、四季の変化を感じられます。
錦華坂の入り口から、ホテルの中に入り、最初にチャペルを通りました。ホテルでウエディングもできます。チャペルの天井はガラス貼りで、木漏れ陽が射しこんでいました。

そこで、人生の新しい門出を祝うのです。
チャペルを通って、中国料理の新・北京、フレンチレストランラヴイ、鉄板焼ガーデンを回り、
地下2階に降りて、葡萄酒ぐらモンカーヴを見せてもらいました。
今でこそワインが広く飲まれるようになりましたが、オープン当初はまだ日本にワインがあまり飲まれていませんでした。
そこで、ホテルのお得意様を会員にした会員制にしようとしました。店内には、会員名簿と思われるプレートがありました。
そこに、池波正太郎先生の名前も刻まれています。
地下2階から1階に上がるとバーノンノンがありました。
カウンター9席のみの小さなバーです。
おさんぽ神保町25号の「食べある記」では古書店主の小野さんが、急にシリアスな顔になり、指をパチンと鳴らして、
バーテンダーの大沼さんにザ・ヒルトップとシーブリーズを注文していました。
バーを出ると、有名なてんぷらと和食の山の上があります。
池波正太郎さんが、ここで朝13種類のオカズがつく定食が出され、ご飯を3杯もおかわりしたと「池波正太郎の銀座日記(全)」に書かれていました。

1階から、最上階に上がると、天井にステンドグラスの照明があり、ステンドグラスを囲むように螺旋階段が、下に降りていました。
一番下に降りて、吹き抜けから、上を見ると
最上階の天井のステンドグラスが見えました。
最後は、コーヒーパーラーヒルトップへ行きます。
コーヒーパーラには高さ1メートルを超すダッチ(水出しコーヒーマシン)が置いてありました。
山の上ホテルの名物の一つがこの水出しコーヒーです。
水出しコーヒーはコーヒーを12時間かけて、水で抽出します。
加熱しない分苦みが水に溶けないため、コーヒーには抽出されず、マイルドな味になります。
暫くして、ウエイトレスさんが、もってきてくれました。コーヒーは大変おいしかったです。

神保町おさんぽ地図

神保町おさんぽ地図はこちら(PDF)

コメント

前後の記事@編集室だより

«

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://osanpo-jimbo.com/blog/staff/20010/trackback

「山の上ホテル」へのトラックバック: