神保町イベントブログ

コミュニティーアートは一人一人のこころのアート

2012年 11月 17日by  ハルミン
コメント:0 トラックバック:0

10月に入り、神保町は秋のイベントが目白押し。
すでに終了したブックフェスティバル、カレーグランプリは大盛況。
同じく始まった古本まつりも連日たくさんの人で賑わっています。

そんな楽しい神保町で実はアートのイベントも開催されています。
神保町から北千住へ移転する旧電機大学跡地で開催されている
TRANS ARTS TOKYO(トランス・アーツ・トーキョー)です。

TRANS ARTS TOKYO(以下TAT)は、神田の街に「神田コミュニティアートセンター」をつくるためのプロローグ的イベントです。
ジャンル・地域・世代・意識を超えてさまざまな人が集い、記憶と期待を共有するアートプロジェクトを展開しています。

今回10月16日(火)「時々 Gallery Sonia」にて、TAT参加アーティストで千代田3331でも活躍中の マレーシア人アーティスト・ヨー・リアン・ヘングさんにインタビューをする機会を頂きました。
今回の作品の見どころや作品への思い、神保町で感じたことなど、ご紹介させて頂きます。

ヨーさんは大学で美術を専攻。その後、アートを根本から理解するために見るだけでなく分析をするようになります。
卒業後、自国の環境を知るにつけ社会問題にも視野を広げ、アートで少しでも何かできないかと思うようになり、
2 0 0 4 年アートスペース「LostGeneration」を設立。貧困層、移民、子供たちを対象に、コミュニティに特化した
プロジェクトを多く手掛けています。

ヨーさんがプロジェクトでコミュニティに入る時、大体1年半くらいを考えていますが、
今回、神保町には1ヶ月と少ない日数での活動でした。
まず、神保町で感じたこと、ここでの少ない日数での活動について聞いてみました、

「ここは今再開発事業の大きな町と昔からある小さな町の共存が面白い。町の人はとても親切です。
少しでも神保町に関わる方の個人の歴史、物語を発信していきたい」

少ない期間でもコミュニケーションを大切にするヨーさん。
TATでの作品はまさにコミュニティをアートで表現した作品です。

具体的には、神保町で出会った方にランダムにボトルを渡し、そのボトルに一人一人が神保町への思いや希望を詰めます。
その個性豊かなボトル約50個を天井に吊るし、まるで星のように表現します。

「例えば、私が町の人に話を聞いていた時「新しい看板が欲しいけど、今はお金がなくて作れないんだ」と言っていた人がいた。
それなら私が代わりにボトルに詰めて吊るすことで、それを見た人や他のアーティストが「看板なら作ってあげるよ」と
言ってくれるかも知れないからね」

それはまさに作品を見た人が同じ夢や希望を育み、プラットフォームを共有するということかも知れません。

また、ヨーさんは期間中、ワークショップも開催しました。
それは家系図&影絵のワークショップ。私も途中から参加をしましたが、自分の家族の歴史をだどりながら、
簡単な家系図を作成。参加者全員でその思い出を共有し、新しい物語を作ります。
最後に物語を影絵にして発表するという初めての体験でした。

私はワークショップに参加するまで、家系図というものに特に興味もなかったのですが、
(家系図というのは大きなお屋敷のようなお宅のものというイメージがありました)
参加者のお話を聞いているうちに、なぜもっと生きている間に祖父や祖母、親戚に聞いておかなかったのだろうと少し後悔しました。

「アートで何かお返しができたら嬉しい」

ヨーさんは最後に優しく微笑みました。

ヨーさんは既に帰国してしまいましたが、作品はTATに展示されていますので
一度自分の目と心で作品をご覧ください。

ありがとうございました。

斉須春美(ハルミン)

神保町おさんぽ地図

神保町おさんぽ地図はこちら(PDF)

コメント

前後の記事@神保町イベントブログ

«
»

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://osanpo-jimbo.com/blog/event/8532/trackback

「コミュニティーアートは一人一人のこころのアート」へのトラックバック: