映画の街・シネマクラブ

映画『沈黙の春を生きて』、9月24日から岩波ホールで公開

2011年 8月 5日by  竹内みちまろ
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 岩波ホールで9月24日から公開されるドキュメンタリー映画『沈黙の春を生きて』(2011/日本/1時間27分/監督坂田雅子)の試写会が都内で開催されました。坂田監督があいさつに訪れ、作品に込めた思いを語りました。

 『沈黙の春を生きて』は、米作家のレイチェル・カーソン(1907-1964)が1962年に出版した著書『沈黙の春』(原題:Silent Spring)が紹介されることで始まります。レイチェル・カーソンは、『沈黙の春』の中で、農薬ら化学物質の危険性を、鳥の鳴き声がやんだ春として訴えました。

 映画は、南北ベトナムの統一戦争とされるベトナム戦争時、米国内でも除草剤として使用されていた枯葉剤を、ゲリラの活動拠点であるジャングルを根絶やしにするために空中散布した作戦の影響を取り上げています。枯葉剤は人体への影響はないとされ、ベトナム南部にまかれましたが、該当地域の人々や自然に加え、ベトナム兵も、アメリカ兵も被害を受けました。映画では、今なお続く枯葉剤作戦の被害と、その影響のもとで生きる人々の姿を映し出しています。

 1960年代初頭のアメリカではさまざまな農薬が開発され、レイチェル・カーソンは、「これからどうなるのかはまったくわかりません。こんな経験をしたことがないからです」と警告を発しました。

 試写会での上映後、あいさつに立った坂田監督は、『沈黙の春を生きて』の撮影・編集は東日本大震災が発生する前に行われたとのことでしたが、「これから私たちが残す地球がどうあるべきであるのかを考えなければいけない、そのひとつのきっかけに成ればいいなと思い、この映画をつくりました」と心境を語りました。

●岩波ホール:http://www.iwanami-hall.com/contents/top.html

竹内みちまろ

ツーズー病院を訪れたヘザー:映画『沈黙の春を生きて』より(C)2011 Masako Sakata/Siglo

キエウと母:映画『沈黙の春を生きて』より(C)2011 Masako Sakata/Siglo


 

 

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コメント

  1. 竹内さん、残暑お見舞い申し上げます。

    レーチェル・カーソンの『沈黙の春』自然保護の勉強をしている人たちのバイブルみたいな本で、私も20年以上前、自然保護活動をはじめたときに友だちに勧められて読み衝撃をうけました。

    ちょうどベトナムで枯葉剤がまかれた1962年にこの本が出版されていることも意味が思い気がしました。

    地球とつきあうことは生態系を守ることを無くしては考えられないです。
    自然を大事にすることが人間に、よくもわるくも見返りとなってちゃーんと帰ってくることを忘れないようにしなくちゃと、昨今ことさら思っています。

    ちょっとはなしがそれるけど、その意味では自然エネルギーでの発電も、環境をよく調べて、生態系、自然に悪影響の無い形ですすめていかないと、しっぺ返しが人間にくる?

    蛇足ですが
    カーソンの作家としての表現力と海洋物理学の研究者の視点で自然と自分、甥っ子のロジャーのかかわりを詩のような本にした『センス・オブ・ワンダー』という本も写真も美しく、大事に持っています。

    By Kaoruko Michekin Date 11/08/10 10:49

  2. 薫子さん

    こんにちは。
    暑い日が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。
    私のほうはバタバタしており、ご無沙汰が続いてしまっています。
    また、いろいろお話できるといいですね。

    『沈黙の春』、読んだことがある友人たちは、みな勧めてくれます。
    ほんとうに、バイブルになっている作品のようですね。
    私も読んでみたいと思います。
    また、『センス・オブ・ワンダー』のご紹介をありがとうございました。
    ぜひ、探してみようと思います。

    いろいろなことがあって、いろいろな人が、いろいろなことを考えた5ヶ月間だったと思います。生態系を守ること、地球を守ること、そのために何をなすべきか、できることから始めていかなければと思いました。

    『沈黙の春を生きて』はすばらしい作品でした。
    一人でも多くの方に、見ていただけたらと思います。

    By 竹内みちまろ Date 11/08/10 14:22

  3. 竹内さん

    わたし、まったくのあわてんぼうですね。変換間違い字がいくつかありますね。お恥ずかしい。

    それにもかかわらず、お返事ありがとうございました!

    是非映画を見に行きたいと思います。私たちの時代をどうみたらよいのか、きっといろいろと考えることができるでしょうね・・・。

    By Kaoruko Michekin Date 11/08/10 21:10

  4. 薫子さん

    いえいえ、私もよくやってしまいます。
    「沈黙の春を生きて」は、ほんとうに、いい映画だと思います。

    公開が始まったら、座談会のようなものでもできたらいいですね。
    では、残暑が厳しいですか、体調など崩さぬよう、ご自愛下さい!

    By 竹内みちまろ Date 11/08/11 23:07

  5. 最近、坂田雅子監督の『花はどこへいった』を見ることができました。第二作は震災の年に発表されていたのですね。気持ちに余裕が無く気づくことができませんでした。『沈黙の春を生きて』も是非見てみたいと思います。詳しいご紹介に感謝です。

    By ETCマンツーマン英会話 Date 14/07/9 10:08

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